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未分化癌

甲状腺癌の中でもわずか1%という未分化癌は、長年体内にあった乳頭癌や濾胞癌が変化したもので、短期間で甲状腺癌死の14~39%を占める悪性度が非常に高い癌です。こちらでは「未分化癌」の原因・症状・治療法などについて解説します。

甲状腺の病気「未分化癌」

甲状腺未分化癌は、甲状腺癌の中でも進行スピードが速いため、危険度が高く生命に関わる癌と言われています。男女問わず50~60歳をピークに発症しやすい傾向で、甲状腺癌の中では高齢者に多く見られる癌です。

早期発見が難しい甲状腺癌なので、症状が現れたころには既にかなり癌が進行していることが多く、周辺の臓器に癌が転移している場合もあるため、生存率も1年以内となっています。

しかし、ステージによっては根治手術が可能なので、甲状腺のしこりを感じたら甲状腺専門の病院で早めに適切な治療を行い、定期検査を必ず受けるようにしましょう。

未分化癌の原因・症状・治療法

原因
乳頭癌や濾胞癌などの分化癌の性質が突然変化し、甲状腺未分化癌になります。
未熟な癌細胞でも骨や肺など周囲の臓器にダメージを与えるため、短期間で急速に進行していきます。

症状
甲状腺に大きなしこりが出て、前頸部に赤みと痛みがあります。
次第に腫瘍の圧迫によってかすれ声になったり、呼吸や嚥下困難を伴い発熱や倦怠感、体重の減少など全身症状が出てきます。
末期の状態になると、気管や食道、リンパ節などの転移をはじめ、骨や肺などの臓器にまで広がっていくため、それぞれの臓器で重篤な疾患を引き起こします。

治療法
周囲の臓器への転移が見られなければ、外科的処置を行うこともありますが、基本的には進行が早いため発見時には治療が困難なケースが多く、対処的な治療や緩和ケアが中心になります。
また、未分化癌は確立した治療法がなく、化学療法や放射線治療の効果が出にくいため、癌の進行状況に合わせた治療が行われます。

予後
未分化癌の場合は1年以内の余命宣告をされることが多く、5年生存率がわずか7%程度と大変低い確率となっています。

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