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【甲状腺の病気の症状】気分の落ち込みが続く

なぜかなかなか気持ちが晴れない状態が続いている場合、甲状腺の病気が関係している可能性があります。詳細についてみていきましょう。

気分の落ち込みと甲状腺の病気との関係は?

甲状腺といえば、のどの辺りにある臓器です。なぜそのような場所にある臓器が気分の落ち込みと関係しているのか不思議に思いますよね。

しかし、甲状腺は「エネルギーを作り出す臓器」とも呼ばれていて、甲状腺のトラブルによって無気力の状態になってしまうことは珍しくないのです。

具体的には次のような変化があります。

当てはまることが多い場合は、甲状腺のトラブルが発生している可能性を疑ってみましょう。

大きな原因はホルモンの分泌量の低下

甲状腺には甲状腺ホルモンというものを分泌する働きがあります。

しかし、機能が低下して十分な量のホルモンが分泌されなくなったりすると全身の代謝が落ちてしまうのです。

代謝は元気に活動するためにも必要になるエネルギーを作るためにも欠かせないものなので、これが低下すると無気力に繋がってしまうわけですね。

また、体全体の新陳代謝が低下することによってエネルギー消費が少なくなるのですが、エネルギーは熱を生み出すためにも欠かせない役割を持っています。

これが減るということは、体温が低下するということ。

こういった理由も無気力に繋がる原因です。

更年期と間違えることも

先述した甲状腺機能が低下する症状は、更年期の症状と非常に良く似ています。

そのため、中には甲状腺ではなく、更年期だから仕方がないと考えてしまう方もいるのです。

もし、甲状腺のトラブルなのか、更年期なのか判断しかねた場合には、病院で検査を受けてみましょう。具体的な検査をしなければどちらが原因なのか判断できません。

更年期の具体的な症状としては、次のようなものが挙げられます。

このうち、イライラや怒りっぽくなるという症状は甲状腺のトラブルとは全く違う症状のように思えるかもしれません。

しかし、甲状腺のトラブルでは、ホルモンの分泌量が減る以外にも、過剰に分泌されてしまうこともあり、そのようなケースでは気持ちが高ぶったり、イライラに繋がってしまうこともあるのです。

甲状腺のトラブルと更年期では原因が全く違うので、更年期と勘違いして対策を取っていても効果的とはいえません。「もしかしたら甲状腺トラブルかも?」と疑った場合には病院を受診してみましょう。

甲状腺の病気で気分が落ち込む理由

甲状腺にトラブルが発生することにより気持ちが落ち込んでしまう理由をもう少し詳しくみていきましょう。

甲状腺ホルモンは、甲状腺刺激ホルモンというものが分泌されることにより促進される仕組みがあります。作られた甲状腺ホルモンは、私たちの身体の様々な部分で新陳代謝を保つために使われるため、筋肉や心臓、脳といったものが正常に働くためにも欠かせません。

健康的な体を維持するためにも重要な役割を持っているわけですね。もしも甲状腺にトラブルが発生して必要以上に甲状腺ホルモンが作られてしまった場合には休んでいても疲れやすいといった事態に陥ってしまいます。

逆に甲状腺ホルモンがうまく分泌されなかった場合には新陳代謝が落ち、寒がりになったり、食欲の低下に繋がってしまうのです。

こういったトラブルが起きた際には、「何かおかしい」と感じて病院を受診する方が多いでしょう。

しかし、ここで厄介なのが先述したように甲状腺のトラブルは更年期障害とよく似ているということ。

そのため、「更年期がすぎれば状態は落ち着くはず」と自己判断し、放置してしまう方が多いのです。

うつや更年期と甲状腺の病気の違い

甲状腺のトラブルは更年期の症状のほか、うつの症状ともよく似ています。実際に、うつや更年期で思い当たることがあって病院を受診し検査を受けたところ、初めて甲状腺に問題が発生していたことがわかったという方も多くいるのです。

うつ病とよく似ているポイント

うつ病の代表的な症状といえば、精神的に不安定になったり、倦怠感が強くなるということです。何をするにしてもやる気がなくなるという点においては、甲状腺ホルモンの分泌量が減ってしまう時と同じだといえるでしょう。

実は、全く別物とはいえず、甲状腺の機能が低下して更に状態が悪化することによってうつ病に繋がってしまうようなケースもあります。

うつ病と甲状腺トラブルの違い

自分の場合はどちらなのかわからない場合、汗をかくかどうかである程度判断ができます。というのも、甲状腺トラブルはうつ病とは違って汗をかきにくいといった特徴があるからです。

夏場の暑い日でも汗をかかなかったり、常に冷え性のような症状を感じていてうつ病と似たような症状がある方は甲状腺トラブルも疑ってみてくださいね。

更年期との違いはわかりにくい

先述したように、更年期の症状とも非常に良く似ているのですが、自己判断は難しいため病院で検査を受けてみましょう。ただ、血液検査をしただけでは甲状腺に関するトラブルを見つけることはできません。

大切なのは、病院で甲状腺の血液検査を申し出るということ。また、甲状腺関係でのトラブルに強い病院を選択しておかないと見逃されてしまうことがあります。

甲状腺の機能低下が原因でトラブルが発生している場合は甲状腺ホルモンを供給すれば状態は改善するので、「更年期だから仕方がない」と諦めないようにしましょう。

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