やさしく解説!よくわかる甲状腺の病気
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もしかしたら甲状腺の病気?症状からチェック

日常的に起こる体の不調の中から、甲状腺の病気の可能性が疑われるものをピックアップしてみました。症状別に考えられる甲状腺の病気との関係や、その原因、考えられるほかの病気の可能性などについて、解説しています。

初期の甲状腺の不調は、風邪や生理痛などの諸症状に似通っており、自己判断では判別を付けにくいかもしれません。症状が悪化する場合は、必ず医師の診察を受けるようにしてください。

甲状腺機能の異常により引き起こされる自覚症状としては、例えばむくみなどが挙げられます。橋本病のような甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンの分泌が足りなくなって「むくみ」「だるさ」「無気力」などの自覚症状が出ます。また、反対に甲状腺ホルモンの分泌が増えすぎて引き起こされるパセドウ病などの病気では、喉の腫れや動機などが自覚症状として出ることがあります。

【甲状腺の病気の症状】首(のど)に腫れがある

首全体に腫れがあったり、一部にしこりがあったり、首全体が太ったように見えるなど、首筋にできた異物は、甲状腺の病気と関連している可能性があります。症状別に考えられる甲状腺の病気の種類や、一緒に現れる症状についてまとめました。

喉に甲状腺腫ができると、首が腫れたり喉にしこりが感じられたり、食事などで物を飲み込む際に喉に違和感が感じられることがあります。

甲状腺腫の多くは良性と言われており、特に治療は必要ありません。また、こうした自覚症状は、初期の甲状腺腫ではほとんどないと言っていいでしょう。

甲状腺腫のタイプによって、腫れ方も少しずつ異なります。例えば、首が全体的に腫れたり、太くなったりするような場合には、びまん性甲状腺腫が疑われます。小さなしこりのような、部分的な晴れの場合には、結節性甲状腺腫が疑われます。

【甲状腺の病気の症状】眼球が飛び出て見える

眼球が飛び出て見える場合に考えられる病気は?なぜ眼球突出が起こるのか?眼球突出が起きてしまう代表的な病気であるバセドウ病の症状について解説します。

甲状腺の病気の中でも、見た目で明らかに変化が感じられるのが、パセドウ病(甲状腺眼症)です。眼球の突出には、甲状腺の病気以外にも先天性骨異常、眼窩蜂巣炎(がんかほうそうえん)、眼窩腫瘍(がんかしゅよう)などが疑われます。また、怪我が原因で眼球が突出するケースもあります。

バセドウ病による眼球突出は、すべての患者さんに見られるわけではありません。まぶたが腫れたり、情報に引っ張られるようになるケースもありますので、眼球突出がないからといってバセドウ病ではないと断定することはできません。

【甲状腺の病気の症状】動悸・息切れ・汗が出る

不定愁訴的な症状が多かったり、健康診断での異常値から、甲状腺ではないほかの病気に誤診されることがあります。運動もしていないのに、動悸がする、息切れがする、汗が異常に出る…などは甲状腺の病気かも?

甲状腺ホルモンが分泌されすぎてしまう甲状腺亢進症(バゼドウ病など)では、イライラや顔のほてり、汗が出るなどの自覚症状が出るケースがあります。これらの自覚症状は、甲状腺の病気以外にも見られることがあるため、必ずしも動悸・息切れなどがあるからといって甲状腺機能障害とは限りません。

また、甲状腺機能が低下した場合でも息切れは起こります。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている場合には、暑がりになる、汗が出る、動悸、息切れ、のどが渇く、イライラする、などの症状が。甲状腺ホルモンが不足している場合には、息切れやめまい、甲状腺の腫れ、むくみ、寒がりになるなどの自覚症状が出ることが多いようです。

【甲状腺の病気の症状】食欲があるのに痩せてくる

いくら食べても太らないなんて、ダイエット中の人からすればうらやましいことかもしれませんが、食べても太らない体質になったなんて喜んではいられません。ひょっとしたら、甲状腺の病気の可能性があるんです。

毎日しっかり食べているのに、なぜか体重が減っていく。そんな異変に気付いた方は甲状腺の病気かもしれません。甲状腺ホルモンは、体が新陳代謝をする上で大切な働きをしています。

仮に甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうと、全身の代謝が不必要に活性化されエネルギー消費量が増加。食欲があるのに体重が減ってしまうケースもあるのです。

食べているのに痩せてしまう…という症状はバセドウ病でよく見られる現象です。20〜30代女性に多いバセドウ病。月経不順や不妊症の原因にもなってしまいますので、早めに医師に相談しましょう。

【甲状腺の病気の症状】食欲がないのに太る

要注意!食欲がないので食べていないのに太ってきたら甲状腺の病気かも…。いくらダイエットを頑張っても上手く痩せない人は、ご自身に当てはまる症状を確認してみてください。

甲状腺の病気は、食べているのに痩せてしまうという現象を引き起こすだけではありません。反対に食欲がないのになぜか太ってしまうこともあるのです。食欲がないのに太ってしまう甲状腺の病気としては、橋本病が真っ先に疑われます。

橋本病は、甲状腺に慢性的な炎症が生じる病気です。食べていないのに急に体重が増えたり、顔や手足がむくんだりするようになったら、橋本病かもしれません。また、橋本病で体重減少が引き起こされることもあるため、「〜な症状が出たから橋本病に間違いない」と断定することはできません。

【甲状腺の病気の症状】落ち着きがないといわれる

イライラしたりソワソワしたり、よく落ち着きがないと言いわれていませんか?中には、自分の行動や状態が病気によるものだと自覚していない人も、少なくありません。

性格は、10人いれば10通り。生来の性格として落ち着きがないという方ももちろんいます。

ただ、普段は落ち着きがある方なのに、最近そわそわ、イライラしているな…と感じたらそれは甲状腺異常が原因かもしれません。

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。甲状腺ホルモンが過剰分泌されると、イライラや集中力の低下、落ち着きのなさ、不眠などの症状が出ます。

同様に、落ち着きがなくなる病気としてはADHDなども疑われます。「この落ち着きのなさはなんだか変だ」と思ったら、一度お医者さんに相談してみるといいかもしれません。

【甲状腺の病気の症状】そのほかの症状

気温が高いのに寒い、肌がかさつく、むくみがある、異常に疲れやすいなども甲状腺の病気の症状なんです。夏でもカーディガンが手放せない人、乾燥していないのにかさつきが気になる人、必見です。

甲状腺の異常は、ここまでご紹介してきた症状以外にも実に多様な異変を体に生じさせます。 例えば、むくみや冷え性、便秘、筋力低下、めまいなどもその一つ。甲状腺機能が低下すると体が冷えやすく、結果的に太りやすくなったり、肌荒れ・むくみ・便秘などを引き起こすことがあります。次のページでは、甲状腺の病気で見られるその他の症状について詳しく解説しています。

【甲状腺の病気の症状】気分の落ち込みが続く

甲状腺の病気にかかってしまうと、まるでうつ病のように気分が落ち込んでしまうことがあります。また、女性の場合は更年期障害と勘違いしてしまう方も多いのですが、見極めは非常に難しく、自分の中で勝手に「更年期だから仕方がない」と判断してしまう方もいるようです。

なぜ甲状腺の病気が起きるとうつ病や更年期障害と同じような症状が発生してしまうのか、どういった違いがあるのかについてご紹介しましょう。

見極めのポイントのほか、具体的にどう気持ちが落ち込むのかなどもまとめているので、気になる症状がある方はぜひとも参考にしてみてくださいね。

自分の症状が甲状腺トラブルなのか、うつ病や更年期障害によるものかチェックしたい方の参考にもなるはずです。

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