やさしく解説!よくわかる甲状腺の病気
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免疫力を高める

こちらでは、甲状腺の病気の多くは免疫の低下が引き金となって発病する自己免疫疾患であることを解説し、免疫力をあげる方法についても紹介します。

甲状腺の病気の多くは自己免疫疾患

人間の体は抗細菌やウイルスなどの異物(抗原)が侵入すると、それを排除して健康を保とうとする仕組みである免疫(めんえき)を持っています。

正常な状態なら攻撃対象は外部からの抗原に限られますが、なんらかの理由で異常が起こると、自分の細胞やタンパク質を抗原と勘違いして抗体をつくって攻撃することがあります。この抗体を「自己抗体」といい、このような反応を「自己免疫」といいます。

自己免疫反応が生じると、さまざまな病気(自己免疫疾患)が起こりますが、甲状腺はこの自己免疫疾患が起きやすいのです。

甲状腺の病気で圧倒的に多いのは、甲状腺の機能が亢進するバセドウ病、甲状腺の機能が低下する橋本病で、両方とも自己免疫疾患です。

自己免疫疾患はストレスなどによる免疫の低下が引き金となって発病することが多いです。

甲状腺の病気の種類

甲状腺の病気には、大きく分けて2つの種類があると言われています。

甲状腺の働きの変化

甲状腺の働きの変化が起きると、次のような病気が現れます。これらに共通しているのは甲状腺ホルモンを作る働きが異常をおこしてしまい、病気になってしまうというものです。主な病気としてあげられるのは、「甲状腺機能亢進症」「甲状腺機能低下症」の2つがあります。これらの病気を発症させると、甲状腺ホルモンが異常に作られるor体内の甲状腺ホルモンが減少するといった症状が現れます。

甲状腺の形の異常

甲状腺の病気では、この形の異常について注目しておかなければなりません。形の変化の病気はたくさんあります。単純性びまん性甲状腺腫、亜急性甲状腺炎、甲状腺腫瘍、バセドウ病、橋本病など様々です。形の変化はしこりが出来たり腫れができるといった症状がありますが、どの病気にかかっているかということは素人ではなかなか判断がつきません。そのため、甲状腺付近を触ってみておかしいと感じたら医師に一度診てもらうことをオススメします。

バセドウ病・橋本病と免疫力

バセドウ病は、甲状腺にある甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体が抗原と間違えられて、それに対応する抗体が甲状腺刺激ホルモン受容体を刺激し、甲状腺の機能亢進をもたらす病気です。

橋本病は、甲状腺の濾胞細胞が抗原と間違えられ、リンパ球が攻撃して破壊するために、甲状腺の機能低下をもたらす病気です。

免疫力をあげるために必要なこと

橋本病やバセドウ病では、食生活で未然に症状を防ぐことが可能です。次にあげるような食べ物を摂取することで、体内の免疫力を高めることが期待できます。

鮭(ビタミンD)

橋本病の場合、通常の人よりも体内のビタミンDが不足していると言われています。ビタミンDが不足している状態が続いていると甲状腺の抗体が体内に増えていきます。この抗体が甲状腺の組織を破壊しようとするので結果的に甲状腺の機能を低下させてしまうのです。この時、甲状腺が炎症する状態になってしまうので食い止めなければなりません。そこで、食い止める役割をするのがビタミンDです。ビタミンDを摂取することで炎症を食い止め甲状腺の状態を改善する働きがあります。このビタミンDを摂取するのに適しているのが鮭です。1日の摂取量が600IUのビタミンD、鮭は85グラムで570IUと1日に摂取すべき量を取り込むことが可能です。

白豆類(鉄分)

閉経前の女性は鉄分を十分に摂取していません。鉄分を十分に摂取していないと甲状腺の酵素の活性が損なわれ結果的に甲状腺の病気につながってしまう可能性があります。甲状腺を守るという意味でも鉄分を積極的に摂取しておく必要があります。
19〜50歳の女性では18mgの鉄が必要。これは、白豆類を1カップで8mgとることができるので、なるべく豆類を摂取するようにしましょう。

鉄分摂取で気をつけること

ただし、鉄分を摂取する際にはいくつか気をつけるべきことがあります。
1、体に吸収されにくい
定量の鉄分を体内に取り込んでおけば良いということではありません。鉄は体内に吸収することが難しい成分でもあるので、取り込む時はビタミンCのものと合わせてとると効率よく吸収することが可能になります。

2、甲状腺ホルモン剤の効果を弱めてしまう
現在進行形で治療をしている人は注意が必要です。鉄分を摂取することで、甲状腺ホルモン剤の働きを低下させてしまう可能性があります。もし、薬を服用しているのであれば、食事の4時間前か4時間後に摂取するようにしましょう。

ミネラル

甲状腺ホルモンを作る上で必要不可欠なミネラル。しかし、ミネラルにはヨウ素を多く含む食べ物があります。例えば海藻類は多くのヨウ素を含んでいます。ミネラルが多くてもヨウ素を過剰に摂取してしまうと逆効果になってしまうのでオススメできません。ただし、乳製品にもミネラルは含まれており、ヨウ素はあまり含まれていないので免疫力を高めるということでは、乳製品を適度に摂取することをオススメします。
このように、摂取する食べ物を意図的に選んで摂取していくことで、甲状腺の機能を向上させることが可能です。健康的な食事=甲状腺の機能を向上させるということにつながるので、是非積極的にここで紹介した食事を摂るようにしましょう。

免疫力と酵素の関係

免疫力が低下してしまう理由としては、体内の潜在酵素の減少が関係しており、体内の毒素を輩出して代謝を改善させる酵素は、免疫力向上に欠かせない成分となっています。

免疫力は20歳をピークに加齢と共に減少していくため、酵素を摂取することで免疫力の低下を抑えることができます。しかし、潜在酵素も加齢に伴い減少していくため、新鮮な野菜や果物、発酵食品などから摂取していく必要があります。

体内酵素が増えることで、新陳代謝も活発になり血液循環も良くなるため、甲状腺をはじめとした病気の予防に効果を発揮してくれます。

熱処理をしていない『生きた酵素』を摂るべき

健康的な毎日を過ごすため注目されている酵素ですが、日常の食生活で補っていくのは大変です。
近年さまざまな酵素サプリが開発され、その中でも生きた酵素パワーで優れた活性力のある『毒だし酵素』が注目を集めています。

通常の酵素と違って熱処理をしていないため、より質の高い酵素を摂取することが可能。甲状腺による病気はもちろん、年齢を重ねていくことで生じる疾病や疾患の改善や予防をしてくれると思います。

甲状腺ホルモンの働きを活性化させるセレン

それでは、どのような酵素をとることが甲状腺ホルモンの活性化をさせることにつながるのでしょうか?
橋本病やバセドウ病になっている人は、甲状腺ホルモンが活性化されていません。そのためには酵素を摂取すべきということですが、具体的にはどのような酵素を取れば良いのでしょうか? そこで登場するのがセレンと呼ばれる酵素です。

セレンの働き

セレンは成人の体内に13mg含まれ、全身に存在しています。セレンの主な役割は、体の細胞を酸化させる活性酸素から体を守る働きがあります。体の抗酸化力をアップさせ老化防止として活躍する酵素です。

甲状腺ホルモンを活性化

老化防止や抗酸化作用だけではありません。甲状腺ホルモンを活性化させる働きがあります。これは、ヨードチロニン脱ヨウ素酵素の成分としても必須で、新陳代謝を高めます。そして、毒性を持つ硫黄やカドミウム、水銀といった毒性成分を減らす働きを持っています。橋本病やバセドウ病の人は代謝能力が低下しているため、もってこいと言えます

過剰摂取に注意をする

しかし、過剰に摂取をしてしまうと爪の変形や脱毛、胃腸障害といった症状が現れます。そして摂取をしすぎるとセレン中毒になる可能性があります。セレンを摂取する時は摂取量に注意をしておく必要があります。
このように、セレンは甲状腺ホルモンの動きを活発にさせる働きがあるので、橋本病やバセドウ病の人、また予防をする上では必要不可欠な酵素です。病気にかかっていなくてもセレンを積極的に摂取することで予防ができます。しかし、過剰に摂取すると中毒になってしまう可能性があるので、注意をしましょう。

セレンが含まれている食べ物

ブラジリアンナッツ

ブラジリアンナッツには、セレンが含まれています。ただし1日2個程度に摂取をとどめておかないとセレン中毒になってしまう可能性があるので、気をつけて摂取するように心がけましょう。

免疫力が高まるとどうなるのか

橋本病やバセドウ病の人の甲状腺ホルモンが活性化させるとどうなるのでしょうか?
橋本病やバセドウ病の人が抱えている問題が改善されます。

代謝が向上する

甲状腺ホルモンは、身体を活性化させるホルモンです。甲状腺ホルモンを正常に保つことができれば、橋本病やバセドウ病といった病気を患う可能性は大きく減らすことができます。甲状腺ホルモンが正常な状態になれば、代謝が正常になり疲労感や冷え性が解消されます。

甲状腺ホルモンを守る

免疫力が衰えていると、甲状腺ホルモンを攻撃する抗体に対して無抵抗な状態です。しかし、体内の免疫力が高い状態を維持することができれば、抗体の攻撃に対しても有効になるのです。
このように、免疫力を高めることが、病気への予防につながるので是非このページで参考にしたことを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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